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ルツェルンのアトリエが紡ぎだす特別な機械式腕時計


 



 

クロノスイスでは、伝統的手法による時計作りを復活させるために、スイスのルツェルンにエナメル焼成装置やギョーシェ模様を施す手動旋盤などを取り揃えたアトリエを設立しました。
 

アトリエでは、熟練した時計職人たちが伝統的な手法によりダイヤルやムーブメントをひとつひとつ丁寧に手作業で仕上げていきます。
 

クロノスイスの時計の特長でもある、ダイヤルに施される精緻な連続模様の「ギョーシェ彫り」、ダイヤルに深みのある表情を与える「エナメル加工」、時計の各パーツを美しく装飾的に肉抜きする「スケルトン」には、いずれも高度な熟練技法が要求されます。



手動旋盤によるギョーシェ彫り ~ ダイヤルに施された繊細な連続模様の芸術 ~
 

 

ギョーシェ彫りとは、ダイアルに施される繊細な連続模様。装飾的な美しさに加え、光の反射を抑えるためダイヤルの視認性を高める効果もあります。
 

18世紀に考案されたこの技法は、高級旋盤細工を基にして発達したもので、当時の欧州では貴族に納入する工芸品だけに使用されていました。
 

機械による彫り込み、プレス型押しによるダイヤル装飾も可能ですが、クロノスイスでは専門職人が手作業でダイヤルにギョーシェ彫りを施しています。
 

手動旋盤機を自在に操り、ケース、ダイヤル、ムーブメントおよびローターに、緻密で繊細なギョーシェ模様を施すことができる職人は、クロノスイスの職人を含めても現在ごくわずかです。



時間と手間をかけて完成する美しい七宝文字盤


 



七宝焼とは、金、銀、銅、真鍮などの金属製下地の上に、ガラス質の粉末顔料を乗せて摂氏800度前後の高温で焼成すると、融けた釉薬による美しい彩色がほどこされる技法。

数千年の歴史を持ち、古代エジプト時代には高級表面加工として評価されていました。
 

完璧な美しい彩色を得るには、専用の炉で焼成を7回も繰り返す必要があるため、非常に時間がかかります。

こうして完成した層の厚さは、いずれも0. 1ミリ以下。できた層の上にエナメル粉末を塗布する前に、何度も洗浄して透明ではっきりとした色を出します。
 

全層が焼成されてダイヤルが研磨されると、もう一度、ギョーシェ彫りが施されます。

ここで、非常に壊れやすいエナメルの周囲に切り欠きを入れて、ブレゲファイバーで縁取りをします。まさに熟練の職人のみに許された熟練技です。

 

時間と手間を惜しまず製作され、厳格な検査に合格した上質な美しさと、優雅な光沢を備えたダイヤルだけが、「Artist」コレクションに使用されます。


芸術作品ともいえるスケルトン装飾仕上げ
 

 

ムーブメントの地板部分などを削り落とし、残されたパーツに美しい装飾模様を施すスケルトン仕上げという技法が誕生したのは18世紀のこと。その後、時計史において脚光を浴びなかったこの技法が再び注目をあつめたのは機械式腕時計が全盛をむかえる1930年代です。
 

スケルトン仕上げは、時計の精度に影響を及ぼさない部分を、可能な限り削り落としますが、その際、職人たちは残された部分をいかに美しく見せるか考えながら作業をすすめます。残された部分のエッジ部分は、45°できれいに面取りされ、表面はハンドエングレービングとギョーシェ彫刻で芸術的な装飾が、そしてビスには青焼きが施されます。
 

クロノスイスの時計にはシースルーケースバックが採用されております。

職人が仕上げた芸術作品ともいえる美しいスケルトン装飾仕上げを鑑賞できるのは時計のオーナーだけに許された贅沢な時間といえましょう。